北海道新幹線開業も前途多難 厳しい経営構造、地域の足にしわ寄せ (1/4ページ)

2016.3.26 07:08

開業を待つ北海道新幹線の新函館北斗駅(左)と試験運転するJR北海道の新型車両H5系=24日、北海道北斗市

開業を待つ北海道新幹線の新函館北斗駅(左)と試験運転するJR北海道の新型車両H5系=24日、北海道北斗市【拡大】

  • 入線するJR北海道の新型車両H5系
  • 車両中央に入った紫色のラインが特徴的な、JR北海道の新型車両H5系=24日午後、北海道北斗市

 1973年の整備計画決定から40年以上を経て北海道新幹線(新函館北斗-新青森、約149キロ)が26日開業する。函館ではホテルの改装・新設など観光客の増加を見越した投資が相次ぎ、道内への経済波及効果は年間136億円に上る見込み。道民はひとかたならぬ期待を寄せる。一方、運行を担うJR北海道の経営は前途多難だ。開業後3年間の新幹線の収支予想は毎年48億円の赤字。ただでさえ赤字続きの在来線は開業に合わせ大幅に減便するなど、“地域の足”にしわ寄せが及び始めている。

 相次ぐホテル改装

 「訪日観光客の増加に新幹線効果の追い風も加わり、確実な宿泊需要が見込める」と期待を話すのは、ホテル運営会社の札幌国際観光(札幌市)の担当者。函館港に面した4000平方メートルの用地を昨年9月に取得した。数年以内に大型ホテルを開業する計画。市内の湯の川温泉街などでも、今秋にかけて既存ホテルの改装や増築が相次ぐ。

 夜景の名所、函館山ではロープウエーの待合室を600人収容と12倍に拡大。昨年8月には5000人収容の「函館アリーナ」が完成し、函館駅前では市街地再開発が進む。新幹線の終着駅となる新函館北斗(北海道北斗市)の周辺では、神戸物産が道南最大規模の大型ショッピングセンターを開業予定だ。

新幹線の開業はJR北海道の経営には重荷

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