日銀の企業物価調査、上昇率ついに1%割る 2%目標困難に

2016.4.4 11:16

 日銀が4日発表した3月の企業物価見通し調査によると、全規模全産業の1年後の消費者物価予想は平均で前年比0・8%上昇と、昨年12月の前回調査から0・2ポイント低下した。低下は3回連続で、0%台は平成26年の調査開始後初めて。

 1年後の物価に関する企業の回答は0%程度が35%と最多を占めた。為替の円高ドル安基調で、輸入物価の下振れ懸念が強まっているのが影響しているため。

 一方、3年後は1・1%上昇、5年後は1・2%上昇と、ともに前回調査から0・2ポイント下がった。1、3、5年後すべての物価見通しが下方修正されたのは前回調査に続き3回目。

 日銀は企業短期経済観測調査(短観)の一環で物価見通しを調べており、全国の約1万1千社が回答した。今回調査でも物価見通しが弱含んでいることが鮮明になり、日銀が目指す2%の物価上昇目標の達成は一段と難しくなってきた。

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