6月1日に就職ナビサイトがインターン情報を公開する。2018年卒の就職活動もスタートだ。新3年生は「サマーインターン」と呼ばれる、夏に開催される企業のインターンプログラムに応募する。実施企業の約半数は、応募者に「選考」を課し、学生を選抜する。
昨年の実績をみると、大手ほど厳しい選考を課している。書類はもちろん、筆記や面接を実施する企業もある。通過した学生は1~5日間、企業のオフィスに足を運び、グループワークやビジネスコンテストを通して、企業のビジネスに対しての理解を深めることや営業同行、会議への参加を通して業務理解を進めていく。企業によってプログラムは異なるが、学生にとって「働くこと」と向き合う貴重な場となっている。2017年卒の学生の就職活動をみていると、「インターンへの参加」が本選考に与える影響はかなり大きい。
企業によっては参加者の特典として、プログラム終了後に「社員座談会」「内定者との交流会」「専属リクルーター」「人事による面接対策」の機会を提供している。
ただでさえ、インターン参加により企業理解が進んでいる上に、企業を深く知るさまざまなチャンスを手にすることができている。当然ながら、本選考の書類準備や面接での受け答えも他の学生より精度が高く、志望企業への内定が近づく。企業にとってもインターン選考を突破した優秀な学生に対し、自社の社員や仕事の魅力に触れてもらう機会があるため、志望度を高めることに成功している。