JR東海は11日朝、在来線の線路状態などを検査する特別車両「ドクター東海」を名古屋市内で報道関係者に公開した。レーザーによる測定装置を新たに搭載するなど、初めて機能を大幅に強化した。
めったに見られないことから鉄道ファンの間で「見ると幸運になる」とされる新幹線の検査車両「ドクターイエロー」の在来線版。こちらも月に2回しか走らず、運行ダイヤも非公開のため、ファンに注目されている。
ドクター東海は「I」と「II」の2編成あり、公開したのは「II」の方。改良に取り組んでおり、レーザーを使った新しいセンサーの導入により線路のボルトの緩みを検知する精度をこれまでの1ミリ単位から0・1ミリ単位に高めた。沿線の設備や樹木の状況を把握するカメラも高画質化した。
3両編成で形は通常の在来線と同じだが、ドクターイエローと同様、デザインは黄色を基調にしている。車内には大きな計測機やモニターが並ぶほか、会議室もある。