大成建設、ホップの力で汚染地下水を浄化 有益微生物の活性化技術 (1/3ページ)

2016.5.30 06:39

地下水浄化工事の様子。深さ10メートルの井戸を50平方メートルに1本の割合で掘り、土壌細菌の栄養分を流し込む

地下水浄化工事の様子。深さ10メートルの井戸を50平方メートルに1本の割合で掘り、土壌細菌の栄養分を流し込む【拡大】

 ビールの原料に使われる「ホップ」のエキスを地中に注入し、有害な化学物質で汚染された地下水を浄化する新技術を大成建設が開発、特許を取得した。「塩素化エチレン類」を分解する特定の土壌微生物を活性化し、これまでより短い期間で浄化することが可能になる。10年余りの研究を経て、近く実際の浄化工事に導入する予定。独自の技術を強みに受注拡大を目指す方針だ。

 井戸から地中へ栄養分

 新技術が対象とする塩素化エチレン類のうち、「テトラクロロエチレン」などは金属部品の洗浄やドライクリーニングなど幅広い産業で使用されているが、発がん性が指摘されている。環境省の2014年度の調査では、全国256市町村の井戸で環境基準を超える値が検出された。工場跡地の再開発事業などで浄化が必要となるケースが多い。

 例えば東京・築地から10月に移転する豊洲新市場(江東区)。ここは以前、石炭ガスの製造工場が稼働していた。浄化工事は、環境基準を超える汚染が見つかった約3ヘクタールに、直径10センチほどの細い井戸を3000本近く掘って行われた。この井戸から、土中に生息する「デハロコッコイデス属細菌」の栄養となるアミノ酸などを定期的に流し込み土壌に浸透させる。それにより細菌を増殖させ、塩素化エチレン類の分解を促すという仕組みだ。

こうした浄化工事は1990年代後半から広がった

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