米紙ウォールストリート・ジャーナルは8日、関係者の話として経営再建中の米検索大手ヤフーが検索や広告に関する特許約3千件を売却する方針と報じた。ヤフーの広報担当者も売却検討を認めたとしている。
ヤフーは中核のインターネット関連事業の売却を目指しているが、これとは別に手続きを進める。特許の売却額は10億ドル(約1070億円)を超える見通し。
同紙によると、売却対象にはヤフー独自の検索技術が含まれる。6月中旬に事前入札の期限を設定した。特許専門の弁護士は、米グーグルの親会社アルファベットやマイクロソフトが買い手候補になり得るとの見方を示した。
中核事業の売却については、米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズが6日までに2次入札で約30億ドルを提示した。同社は買い手の最有力候補とされている。入札は少なくとも3次まで実施される予定という。(共同)