選挙用掲示板。処分される投票用紙を材料に使うなど多くの特許が出願されている【拡大】
天下分け目の参院選が始まった。選挙には多くの特許が使われている。選挙を支える特許を集めてみた。
選挙関連の特許は、古くは1881年、米国の「Voting apparatus」(特許番号=US248130 A、出願人=アンソニー・C・バーナンキ)がある。投票を登録計測する機械だ。投票用紙を使わないことで、全ての詐欺や票の水増しを防止するという。
「音声加工装置」(特開2012-083417、査定無し、発明者・個人)は、マイクなどの入力装置からスピーカーなどの出力装置の間に設ける音声加工装置である。選挙演説などではカラオケに使われる加工法では聞きとり難くなるだけであるため、共感音生成回路と異質感覚音生成回路を備え、注目と傾聴の効果を高める。
「選挙受付装置」(特許3195133、政治広報センター他)は投票所で選挙人を受け付けるときのシステムで、選挙人名簿に誤ったチェックをつけてしまった際、選挙人と担当者のコード、修正時刻など所定の情報を変更履歴として残すことで、不正を防止する。
「選挙投票用紙」(特許4931715、ユポ・コーポレーション)は、プラスチックを素材とした合成紙からなる投票用紙が計数機上で二重送りされ、詰まることを軽減して、開票作業の省力化などに貢献するものだ。投票用紙の表裏面に帯電防止機能などを有する特殊な塗工剤が使われている。