中国ラーメン 揚州商人、22年までに3倍の100店に (1/2ページ)

2016.7.6 05:00

店舗外観は、中国・上海の雰囲気をリアルな形で再現している=東京都港区の新橋店
店舗外観は、中国・上海の雰囲気をリアルな形で再現している=東京都港区の新橋店【拡大】

 ■本格小皿料理で居酒屋風を訴求

 「中国ラーメン 揚州商人」を経営するホイッスル三好は出店体制を強化する。具体的には2022年までに現在の約3倍に当たる100店舗体制を構築する。また、中国小皿料理を取り扱う店舗の数も増やすことで、居酒屋風の店舗態勢を訴求しアルコール需要を促進。収益力の強化につなげる。

 揚州商人は首都圏の1都3県で展開しており、店舗数は4カ所のフランチャイズチェーン(FC)店を含めて34。100店舗の段階では直営店が6割、FC店が4割程度を想定している。また、社内で社員が独立して店舗を構えるケースも顕在化すると予測。標準的な店舗に比べ投資を抑制して出店できるように、メニューをしぼったコンパクトタイプの店舗も導入する見通しだ。

 出店スタイルの多様化も図る。その一環として20日にオープンする渋谷店は24時間営業とするほか、ショッピングモールのフードコートにも出店する。

 「『締めはラーメンで』と立ち寄ったところ、飲み会に発展するケースが少なくない」(渡邉一郎常務)といった理由で、「ホイコーロー」や「海老のチリソース煮」「蒸し鶏の中華風サラダ」「麻婆ナス」といった、価格が200~500円台ながら本格的な小皿料理を提供する店舗も拡大する。

 現在は新橋や飯田橋、赤坂など5店舗で展開しているが2017年2月期までに15店舗まで増やす。小皿料理を取り扱う店舗はアルコールの販売が多いこともあって、一般的な店に比べ売上高の伸びが5ポイントほど上回っており、今回の取り組みによって収益増につなげる。

 揚州商人は同社の三好比呂己社長が中国・上海の店舗を徹底的に視察し、現地の雰囲気をリアルな形で再現しているのが特徴。「カンフル剤のような形で季節ごとにユニークなメニューを投入」(渡邉常務)しており、現在は「牛コク旨胡椒麺」を期間限定で販売している。

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