
日本で最も歴史のあるビール「サッポロラガービール」缶【拡大】
サッポロビールは12日、業務用市場を中心に大びん・中びんのみで販売している「サッポロラガービール」の缶製品を数量限定で販売する。ビール好きに愛飲されてきた日本で最も歴史のあるビールが家庭でも楽しめる。
サッポロラガービールは1877(明治10)年、前身の開拓使麦酒醸造所から冷製「札幌ビール」として発売。エジソンの蓄音機発明や西郷隆盛の西南戦争と同じ年だ。創業は発売前年で、今年が140周年の節目。びんのラベルに富国強兵策で国産ビールを造った北海道開拓使の旗のシンボル“北極星”を示す赤い星を掲げ、ファンから「赤星」の愛称で長年親しまれている。
ラガーは低温熟成のビールで、伝統感と程よい苦みが効いた熱処理ならではのしっかりとした厚みのある味わいが評価されてきた。モルトとホップの醸し出す甘みと苦みがベストバランスで、口当たりがよくて後味も余韻が残る。
デザインは、現在のびんラベルを忠実に表現しつつ、片面は発売当初のラベルと、創業以来の歴史に触れる文言が記載されている。
「赤星」は最近、酒場好きの30代を中心に人気で、愛好者同士のウェブサイトもできている。昨年の売り上げが4年前に比べて1.8倍と絶好調。同社では、近畿圏での取り組みとして元阪神タイガースの赤星憲広氏の車いす寄贈基金を支援し、売り上げの一部を寄付している。
アルコール分は5%。店頭想定価格は350ミリリットル缶が220円前後、500ミリリットル缶が290円前後。