【緊迫トルコ】トヨタ一時操業停止 原発輸出の三菱重工「状況見守る」 日本企業に警戒広がる

2016.7.16 21:55

16日、トルコ・イスタンブールのボスポラス海峡に架かる橋の上に集まった市民と戦車の上に立つ警官(ゲッティ=共同)
16日、トルコ・イスタンブールのボスポラス海峡に架かる橋の上に集まった市民と戦車の上に立つ警官(ゲッティ=共同)【拡大】

 軍がクーデターを企てたトルコに進出している日本企業は16日、現地の従業員らの安否確認や情報収集に追われた。トルコは欧州や中東、ロシア向けの重要な輸出拠点と位置付けられており、約110社が進出している。6月にイスタンブールの国際空港で起きたテロ事件に続く政情不安を受け、ビジネスへの影響を懸念する声も出ている。

 三菱重工業は、フランスの原子力大手アレバとの合弁会社が開発した原発4基を輸出することが内定している。イスタンブールに現地事務所があり、10人ほどが滞在しているが、被害の情報は入っていないという。原発計画への影響について同社関係者は「当面は状況を見守るしかない」と話した。

 トヨタ自動車は、主力乗用車「カローラ」などを年約12万台生産している現地工場の操業を一時停止する影響が出た。駐在員や出張者ら全員の安全を確認したという。乗用車「シビック」を年約5万台生産するホンダは現地の日本人社員13人に自宅待機を命じた。 パナソニックは買収した現地企業に出向している日本人社員全員の安全を確認した。6月のテロ事件を受け、渡航者に現地では単独行動をしないようになどと注意を呼びかけていたが、今回の事態で出張自粛を通達した。

 三菱東京UFJ銀行は3年前に邦銀で初めて現地法人を設立し、約60人が勤務している。うち日本人行員約10人については全員無事を確認し、「自宅待機」を指示した。

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