クラボウは27日、徳島工場(徳島県阿南市)内に建設した間伐材などを燃料とするバイオマス発電所が稼働し、売電を始めたと発表した。年間十数億円の売り上げを見込む。
発電所は約30億円かけて建設し、7月1日に稼働を開始した。
年間発電量は約4000万キロワット時で、一般家庭1万1000世帯分の電力を供給する。燃料の間伐材は、原木売買などを手掛ける徳信(阿南市)から購入する。徳島を含む8府県の間伐材を使用する。
クラボウの藤田晴哉社長は27日に発電所で開かれた式典で「会社として初めての発電事業だ。地域社会の発展に貢献したい」とあいさつ。飯泉嘉門徳島県知事は「県の自然エネルギーの普及拡大と林業の活性化の強力なエンジンになる」と期待を寄せた。