NHKは1日、高精細な次世代放送「4K・8K(スーパーハイビジョン)」の試験放送をBSで始めた。今後、リオデジャネイロ五輪中継や独自番組などを試験的に流す。
試験放送を受信できるテレビはまだ市販されていないため、NHKは全国の放送局などに専用の8Kテレビを設置し、来場者に公開。また、リオ五輪期間中には東京、大阪の計6会場でパブリックビューイングも実施する。
東京都渋谷区のNHK放送センターではこの日、記念式典が開かれ、NHKの籾井勝人会長が「この機会に臨場感あふれる映像と音声を実感してほしい」とアピール。午前10時には、PR番組に出演していた女優の葵わかなさん(18)らとともに「放送開始」をイメージしたボタンを押し、放送史の新たな一歩を祝った。
4Kはハイビジョンの4倍、8Kは同16倍の画素数を持ち、きめ細かい映像と立体的な音声が特徴。試験放送には12月から、NHKや民放、メーカーなどでつくる「放送サービス高度化推進協会(A-PAB)」も参加する。