積水ハウスが、秋田杉(秋田県)や木曽ヒノキ(岐阜県)といったブランド材の産地と手を組んで国産材の活用を進めている。各地で地元の木材を使ったマイホームを提案し、木造住宅全体の年間売上高を2016年1月期の1454億円から中長期的に2千億円規模に引き上げる目標。地産地消を促して林業の活性化にも一役買う狙いだ。
積水ハウスは「シャーウッド」のブランドで木造一戸建て住宅を1995年から展開。当初は北欧からの輸入材が大半だったが、国内の二酸化炭素(CO2)削減といった環境面に配慮して徐々に国産材の利用を拡大してきた。今年4月に国内のブランド材を柱など主要部分に使用した新商品「グラヴィス リアン」を発売した。
これまでに10県の木材産地や加工業者と連携し、供給体制を整えた。秋田と岐阜のほかは、岩手、埼玉、長野、奈良、岡山、愛媛、高知、宮崎の各県。北海道と静岡県の木材も使えるように調整を進めており、今後も順次広げる方針だ。