
リアルな遊技機開発の動向を知るべく、多くの聴講者が訪れた【拡大】
パチンコチェーンストア協会(PCSA、代表理事・金本朝樹氏)は8月19日、東京都千代田区のTKPガーデンシティPREMIUM神保町で第57回PCSA公開経営勉強会を開催。遊技機メーカーから講師を招き、各担当者から今後の戦略について話を聞いた。
パチンコ機・パチスロ機ともに目まぐるしく開発基準が変化している背景で、PCSAでは個別遊技機メーカーによる各社の戦略を聞く機会として同レクチャーを用意。なお、このようなスタイルでの勉強会は、5月に続き2度目となった。
第1部では、サミー(東京都豊島区)の研究開発統括本部PC研究開発本部PC第二セクションチーフプロデューサー、齋藤剛氏が登壇。
はじめに、同社の事業理念である“感動体験の創造”と“積極進取”の精神が遊技機開発の根幹に流れていることを提示。この精神に基づき「良い意味で遊技者の期待を裏切る。新しいだけではなく、わかりやすい機械づくりを進め、遊びたいと思わせる演出やギミックの搭載、そしてセキュリティー性を追求してきた」と述べた。
また、今後のパチンコ市場の動向に関しては、新基準機のゲーム性について「ユーザーが満足する出玉の期待値は、従来1~3%くらいしか低下しない」と説明。大衆娯楽としてのゲーム性は十分確保できるとの考えを示した。このほか、今般の内規改正により「1+2種」「一般電役」「小当たりRUSH」の仕様が緩和されたことにも言及。より多様なバリエーションのパチンコ機開発につながることに期待を寄せた。