
シャープの「ヘルシオグリエ」【拡大】
電機メーカー各社が、水蒸気でパンを焼くトースター機能を備えたオーブンレンジの品ぞろえを強化している。おいしく焼き上がると人気を集める中、シャープは蒸気を利用するレンジ「ヘルシオ」をトースター型にして売り出す。東芝もパンがふんわりと焼けるレンジを投入。調理しやすさをPRし、多様化するグルメの需要に応える。
シャープが2日発表した「ヘルシオ グリエ」は従来のレンジより調理時間が短くて済む。冷凍していたパンも作りたてのような食感になるほか、ベーコンなど異なる食材も並べて同時に温められる。
ピザやから揚げを温める際も蒸気が余分な油を落とすため健康的だ。10月11日発売で市場想定価格は4万3000円前後。
東芝のレンジ「石窯ドーム」の新作「ER-PD8」は「スチームトースト」機能が加わった。パンを表面はかりっと、中はもっちりと焼くことができ、専用のモードで操作が簡単だ。先月発売し、売れ行きは上々という。
家電のバルミューダ(東京都武蔵野市)が昨年発売したトースターは2万円を超す値段にもかかわらず10万台以上売れた。フランスパンやクロワッサンなど種類ごとに焼き加減を調節する機能が特徴だ。パンの焼き方が注目されるきっかけになった商品で、人気は根強い。