■日本文化体験旅行を強化
JTBは16日までに、訪日外国人向け国内旅行の新商品を発表した。日本舞踊や和楽器演奏の鑑賞など日本ならではの文化が体験できる商品を強化する。何度も訪日するリピーターが増えており、一般的なツアーでは満足しない人に楽しんでもらえるようにするのが狙い。
2017年出発の商品では、東京・浅草の料亭で日本の伝統奇術「手妻」が見られたり、日本橋で芸者とお座敷遊びが楽しめたりするツアーを投入する。東京・明治座で公演中の和太鼓や三味線といった伝統芸能にアニメを組み合わせたミュージカルを観賞できる商品も扱う。
担当者は「爆買いが落ち着き体験重視の流れがある。目利きのリピーターを取り込む努力が大事になってきた」と話す。
JTBはこのほか、日本航空の国内線網を利用し、北海道や青森、沖縄など主要観光地を2週間で回る旅行も打ち出した。定番ルート以外の地域に外国人を呼び込む商品も拡充して、17年の訪日客の取り扱い人数を15年比で3.6倍の116万人に増やす考え。