トヨタが116万台リコール タカタ製エアバッグ問題 VWやアウディも

 タカタ製エアバッグの欠陥問題で、トヨタ自動車は26日、乗用車「ヴィッツ」など19車種、計115万9578台(2000年8月~11年12月生産)のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届けた。フォルクスワーゲン(VW)とアウディの日本法人も同様に、計19万6571台をリコールした。いずれも国土交通省が5月にリコール対象を広げたことに伴う措置で、この問題による国内のリコール対象は計約1701万台になった。

 VWの対象はVWゴルフシリーズなど37車種、計12万9230台(06年1月~14年9月輸入)、アウディはアウディA3シリーズなど57車種、計6万7341台(04年7月~13年4月輸入)。

 国交省によると、運転席や助手席のエアバッグを膨らませるガス発生装置が湿気で劣化し作動時に破裂、飛び散った金属片でけがの恐れがある。トヨタ自動車のうち約2万台は10年に1度リコールしているが、その際に乾燥剤が入っていない装置を取り付けていたため、乾燥剤付きのものに交換する。