ヤマト運輸は26日までに、街全体で省エネに取り組んでいる神奈川県藤沢市の「スマートタウン」で、他の宅配会社の荷物の一括配送を11月1日から始めると発表した。まとめて運ぶことでトラックからの二酸化炭素(CO2)排出量の削減が期待できる。高齢化などによる運転手不足に対応する狙いもある。
10月に施行された、物流事業の企業連携を支援する改正物流総合効率化法の認定第1号となる。物流施設「ネクストデリバリースクエア」に自社だけでなく、西濃運輸(岐阜県大垣市)や福山通運(広島県福山市)など計8社の荷物を集約。そこから自転車や台車で一括して住人に届ける。
スマートタウンはパナソニックが開発を進める環境配慮型都市で、藤沢では現在1000人以上が住んでいる。来年3月には各家庭に配達情報を配信するサービスも始める。
ヤマト運輸は今回の取り組みに加わらなかった日本郵便と佐川急便にも参加を呼び掛けている。