赤シソのふりかけ「ゆかり」がペン型容器に入った「ゆかり ペンスタイル」(ゆかりペン)が大ヒットしている。一見、普通のペンだが、振ると先からゆかりが出てくる姿が斬新で受けているのだ。平成26年秋の発売以来、購入者がフェイスブックなどの会員制交流サイト(SNS)に投稿するなどし、さらに認知度はアップ。いまも人気が続いている。(中山玲子)
ヒットを確信
「このペンは、紙には書けないけれど、ご飯にはかけられるんだよ」
26年春のある夜、広島市中心街のクラブで、三島食品(広島市中区)の三島豊社長(62)は、胸ポケットからゆかりペンを取り出し、女性たちに冗談交じりに言った。そして焼酎グラスの上で振ると、ゆかりが出てきた。
「きゃー、何ですかそれー」「かわいいー」「私も欲しい」と好反応。その瞬間、「これは売れる」と三島社長は確信した。