家事シェアハウス全国展開 大和ハウス 片付けや洗濯しやすい空間設計

 大和ハウス工業は28日、家族全員が家事に参加しやすいように設計した一戸建て住宅「家事シェアハウス」を、来年1月中旬から全国展開すると発表した。中部地域で試験的に販売しており、愛知県半田市で報道関係者に建物を公開した。

 共働き世帯が増加している中、家事に費やす時間などの面で女性の負担があまり減っていないと分析。家事の多くを占めるとされる片付けや洗濯を、家族が「自分のこととして認識し、積極的に取り組める」(担当者)ため工夫を凝らしたという。

 具体的には、玄関からリビングにかけて靴や小物、雑誌を個別に管理するロッカーや収納ボックスを設置。浴室前に、1カ所で洗濯からアイロン掛けまでできるスペースを用意した。

 家事シェアハウスは延べ床面積が約120平方メートルの2階建ての場合、建物の価格が約2500万円。大和ハウスは、年間で約220棟の販売を目指す。