トランプ氏警備強化でとばっちり? 米ティファニー本店の客足に影響

 「売り上げへの影響を注視している」。米宝飾品大手ティファニーの幹部は29日、トランプ次期米大統領の住居があるニューヨーク中心部の「トランプタワー」周辺の警備強化により、すぐ隣にあるティファニー本店の客足に影響が出ていることを明らかにした。

 米国ではクリスマスにかけて個人消費が盛り上がるため、ティファニーにとっても稼ぎ時となる。中でもトランプタワーの隣にある本店は、世界全体の売り上げの10%近くを占める重要店舗だ。

 しかし現在、通行人がトランプタワーの近隣店舗に立ち寄る際は警察官に行き先を尋ねられ、手荷物を検査されることもある。このような厳しい警備がいつまで続くかは不透明で、幹部は売り上げへの影響について「確定的なことは言えない」と困惑している。

 ティファニーが29日に発表した2016年8~10月期決算は、世界全体の売上高が前年同期比1%増の9億4930万ドル(約1100億円)、純利益も5%増の9510万ドルだった。(共同)