トヨタ自動車は6日、燃費を約20%改善するエンジンや変速機などを開発し、来年から搭載車種を投入すると発表した。ハイブリッド車(HV)などの電動技術に加え、基本性能を引き上げて二酸化炭素(CO2)排出量の低減を進める。平成33年には日本や米国、欧州、中国の主要4市場の販売のうち60%以上に搭載を広げる。
開発したのは、排気量2.5リットルの直列4気筒エンジンや8速自動変速機(AT)。エンジンは吸排気の効率が向上し、燃費改善と高出力を両立した。ATはギア表面の加工精度などを上げ、エネルギーの損失を減らした。
また、昨年12月に投入した新型プリウスで採用したHVシステムを大排気量向けに改良した。トヨタは33年までに新エンジンなどを中・大型車を中心に搭載し、27年比で15%以上のCO2削減効果を見込む。