三菱地所、投資用マンション事業参入 ワンルーム中心

 三菱地所は15日、投資用マンション事業に参入すると発表した。傘下の三菱地所レジデンスが2017年1月から、東京都内2カ所でワンルーム中心のマンションを販売する。住宅ローン金利の低下などを背景とした不動産投資の需要を取り込む考えだ。

 第1弾として、千代田区と品川区に計2棟を建てる。1戸当たりの広さは25~50平方メートルで、間取りはワンルームや1LDKなどのコンパクトタイプ。価格は2700万円台からを予定する。賃貸する場合の手続きは三菱地所に委託できる。

 丸の内のオフィス街にモデルルームを開き、主に高所得者層に売り込む。この2棟以外にも都心などで供給を続ける。

 新築の分譲マンションは高値傾向から需要が伸び悩むが、三菱地所は投資目的のニーズは多いと判断した。担当者は「コンパクトなマンションが少ない地域を狙って販売を増やしていきたい」と話した。