アマゾン「空飛ぶ倉庫」構想 米特許出願 ドローンで配送

 米インターネット通販大手アマゾン・コムが、飛行船で空に浮かべた巨大倉庫から小型無人機「ドローン」を使って顧客に商品を届ける構想で米国の特許を出願したことが29日、分かった。スポーツ会場など一時的ににぎわう場所への食べ物の配送などを想定している。

 開発が具体的に進んでいるのかは不明だが、規制やコストなどの課題をクリアすれば実現可能性もありそうだ。

 米特許商標庁の開示資料によると、旅客機が飛ぶより高い約1万4000メートルの上空に倉庫付きの飛行船を浮かべる。ドローンはほぼ垂直に降下して動力を節約。品物を届けた後は上空には戻らず、地上の拠点に向かう。

 アマゾンは今月、英国でドローンを使った配送を初めて実施した。自前の貨物機を増強するなど、効率的な物流網の構築を模索している。(ニューヨーク 共同)