遅延10分の1「5G」開く未来 ドコモ整備 警備やVR、遠隔手術も (1/2ページ)

 スマートフォンなどのモバイル端末の通信技術が2020年ごろに大きく進化する。NTTドコモが導入に向けた準備を進めている「第5世代移動通信方式(5G)」は、高速・大容量化というこれまでの延長線上の進化に加え、現行の通信方式「LTE」と比べタイムラグ(遅延)が10分の1に縮まり、同時に接続できる機器は100倍にもなる。遠隔操作でロボットが患者の手術をするといった医療分野のほか、観光や教育、災害対策などで5Gを活用。社会のさまざまな場面で利便性向上に貢献することが期待されている。

 ドコモは全国に基地局を設置し、スマホ利用者らが5Gを利用できる環境を整える方針だ。あわせてパートナー企業と連携し、5Gを使ったサービスの構築を進める。

 具体的には、綜合警備保障と、複数のセンサーから収集した大容量データを解析し、イベント会場やオフィスビルなどの異常を検知する「高度化警備サービス」の実証実験を行う。

 また凸版印刷とは、高品質な仮想現実(VR)コンテンツの配信で連携する。例えば、城郭の石垣だけが残っている史跡にスマホのカメラを向けると、在りし日の姿をVR映像で見ることができるようになる。主に観光サービスを想定しているが、教育分野などにも用途が広がりそうだ。

「情報通信技術を他の事業と掛け合わせることで、新しいものが生まれる」