【インタビュー】丹青社 標本持ち出すモバイルミュージアムに注力

2017.1.12 05:00


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 □丹青社プリンシパル クリエイティブディレクター 洪恒夫さん(56)

 --「ザ・ミュージアム~耳で聴く博物誌~」が始まった

 「エフエム東京グループのTOKYO SMARTCASTの新メディア『TS ONE』で楽しめる新番組で、毎週日曜日に提供している。当社が空間づくりに携わったJPタワー内の博物館『インターメディアテク』(東京・丸の内)に展示されている学術文化財(標本)について、館長で東京大教授の西野嘉章氏がラジオのように語り丁寧に解説。ここに行かなくても耳で聴いてミュージアムを楽しむアウトリーチ(標本を展示室から持ち出して届ける)の新たな試みといえる」

 --アウトリーチに取り組むきっかけは

 「2002年に当社寄付による国内初の産学連携ミュージアム・シンクタンク『東大総合研究博物館ミュージアム・テクノロジー(博物館工学)研究部門』を創設。次世代ミュージアムの事業モデルを模索してきた。そしてキーワードとしてモバイルミュージアムを打ち出した」

 --具体的な動きは

 「どこにでも持ち出せるミュージアムとして東京・品川の本社オフィスに標本単体をケースに入れておいた。さらにインターメディアテクのほか、小学校の教室に東大の最先端研究成果を展示、学舎をミュージアムに変えた。大学研究室を持ち出した『東京ドーム 宇宙ミュージアムTeNQ(テンキュー)』(同・水道橋)も具現化の一つだ」

 --次世代ミュージアムの新たな展開は

 「ミュージアムのフロントヤード(公開スペース)とバックヤード(収蔵物の倉庫)の中間領域(ミドルヤード)を『東大総合研究博物館オープンラボ』に設けた。普段入れないバックヤードを見学できる。収蔵物を軸に雑然と展示するだけでなく、研究室もみせている。演出ではなく本物を現場でみることが刺激になる」

                   ◇

【プロフィル】洪恒夫

 こう・つねお 武蔵野美術大造形学部卒。1985年丹青社入社。博覧会などの空間デザインとプロデュースを手がける。2012年プリンシパル クリエイティブディレクター。2002年から東京大総合研究博物館特任教授を兼務。横浜市出身。

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