KDDI田中社長「料金や販売端末を工夫」 ニフティ買収の噂にも言及

田中孝司社長
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 KDDI(au)の田中孝司社長は11日、フジサンケイビジネスアイの取材に応じた。総務省の規制強化は格安スマホを提供する仮想移動体通信事業者(MVNO)に追い風だが、「顧客と直接の接点を持っている強みを生かし、料金や販売する端末を工夫していく」と、通信事業者ならではの施策で存在感を示す考えを強調した。

 学割については、「昨年よりも踏み込み、MVNOの領域に片足を突っ込んだ。それなりの減収(要因)になる」と業績への影響を認めた。料金のほか、修理代金の補助や提携店舗での曜日ごとの割引などを組み合わせた「auスマートパスプレミアム」を20日から提供し、学割の対象者は年内は無料にするなど、MVNOにはない価値を提供するという。

 先月発表したインターネット接続事業者ビッグローブ買収の狙いに関しては、「同社が長い歴史で培ったノウハウや顧客との接点と、われわれの資産を組み合わせることでいろんなことができる」と相乗効果を強調。取り沙汰されたニフティの買収に関しては「まったくない」と否定した。顧客基盤における取引の活発化を目指す「au経済圏の拡大」については、「全体として悪くない」と、3月末の流通額目標1.2兆円の達成に自信を示した。