JFEスチールは18日までに、超大型コンテナ船向けに厚さ10センチの「高アレスト鋼」と呼ばれる鋼板を開発したと発表した。船体の強度を高めることができ、より大型のコンテナ船の建造が可能になる。輸送効率の向上が期待できるという。
高アレスト鋼は航行中に船が衝突事故を起こした際などに亀裂の広がりを食い止め、船の損傷を最小限に抑える特長がある。これまで厚さ8センチの高アレスト鋼を製造してきており、独自の技術でさらに厚い鋼板の開発に成功した。コンテナ船は一度に大量の貨物を運べるよう大型化傾向にある。広島県内で取材に応じたJFEスチールの曽谷保博専務執行役員は「海外や国内のメーカーに売り込んでいきたい」と意気込みを示した。