【遊技産業の視点 Weekly View】オーストラリアのカジノ事情 (1/2ページ)

2017.2.4 05:00


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 □シークエンス取締役、LOGOSインテリジェンスフェロー・木村和史

 オーストラリアの金融経済の中心都市・シドニー。そのダーリングハーバー西側のピアモント地区のスターホテル内にシドニー唯一のカジノ「スターシティカジノ」がある。ビジネスモデルはIR型だ。運営はオーストラリアの大手カジノ業者、スター・エンターテイメントグループ。カジノの規模はテーブルゲームが約200台、スロットマシン・ビデオマシンが合わせて約1500台、客層は内外の観光客が中心となっている。

 そもそもオーストラリアには現在13カ所のカジノ施設があり、1970年代から段階的に各州に設置されてきた。最初は中小規模(非IR型)での開設であったが、1980年代以降はIR型で定着したようだ。

 ところで驚くのは、オーストラリアの全カジノに占めるスロットマシンなど無人ゲーム機器の総設置台数は、オーストラリア全土に設置されているゲーム機器の5~6%にすぎないという。ならば残りは、一体どこに設置されているのか。それこそ至る所に設置されている、といっても過言ではない。

 これらスロットマシンが設置されている場所は、ポーキーズなどと呼ばれ、カジノ同様、マシンの設置には州政府の許可が必要となる。当然ながら、利用には18歳以上の年齢制限が設けられている。

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