三井住友トラスト・ホールディングスが、北村邦太郎社長(64)の後任に大久保哲夫副社長(60)を昇格させる人事を固めたことが10日、分かった。中核子会社である三井住友信託銀行の常陰均社長(62)の後任には橋本勝副社長(59)を充てる方向だ。10日の指名・報酬委員会で議論し、14日にも決まる見通し。
三井住友トラストは企業統治(ガバナンス)体制の改革に向けた検討を進めている。6月以降には体制を改め、社外取締役の意見をより経営に生かす指名委員会等設置会社に移行する予定。新体制が始まるタイミングに合わせ、経営陣も若返りを図る。
経営を監督する取締役会議長は社外から招くことを検討している。
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【プロフィル】大久保哲夫氏
おおくぼ・てつお 東大卒。1980年住友信託銀行(現三井住友信託銀行)。執行役員を経て2016年4月から三井住友トラスト・ホールディングス副社長。新潟県出身。
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【プロフィル】橋本勝氏
はしもと・まさる 東大卒。1980年三井信託銀行(現三井住友信託銀行)。常務執行役員を経て2016年10月から副社長。兵庫県出身。