【ハザードマップ】イー・エス・シー/大山豆腐 (1/2ページ)

2017.2.16 05:00

 ■資金繰り悪化に社長急逝が追い打ち

 ◆イー・エス・シー

 イー・エス・シーは1月30日、東京地裁に破産を申請し、2月1日に破産開始決定を受けた。

 同社はグローブ、シューズ、バットなどの野球用用具販売を目的に設立され、アメリカの用品メーカーの代理店としても積極的に事業を展開していた。

 2015年9月、巨人で活躍した元プロ野球投手の桑田真澄氏が愛用していた「ワールドペガサス」ブランドを取り扱う会社と事業統合し、同ブランドの野球用品を取り扱うようになり、16年5月期には売上高約1億2000万円をあげていた。

 だが昨年秋頃に同ブランドの使用が終了、相応の負債を抱えており、事業の継続が困難となったため、破産手続きを弁護士に一任していた。

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 ◆大山豆腐

 大山豆腐は1月31日、横浜地裁に民事再生法の適用を申請した。

 同社は「大山豆腐」ブランドで首都圏を中心に高い知名度がある豆腐製品メーカー。

 当初は別グループが製造し同社が販売していたが、事業移管により製造から販売まで一貫した体制を構築。量販店やスーパールートを中心に「大山豆腐」や「麦とろ納豆」といった自社ブランドが浸透し、神奈川県下トップクラスの業容に伸長した。

 さらに、2005年8月に「豆腐本陣・山水亭」を開店し飲食事業に着手したほか、相次いで同業を合併や子会社化、07年9月期中に埼玉新工場用地を取得する積極策を講じていた。しかし、過剰な投資を重ねてきたことから金融債務が膨らみ、資金面が厳しくなった。

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