日本生命が阪大と健康医療で連携協定 ビッグデータ活用し保険商品の開発も

 日本生命保険は23日、大阪大と健康、医療に関する連携協定を締結した。大阪大が持つ患者のビッグデータを活用し、新しい保険商品の開発やサービスの強化につなげる狙い。既往症などでこれまで保険に加入できなかった希望者にも対象を広げることを目指す。

 大阪大の付属病院を訪れる1日平均約3千人の患者の診断や治療の記録、完治する確率や余命などといったデータの提供を受ける。病歴に関するリスクの正確な把握が期待できるという。日生が保有する加入者の健康診断結果などを共有し、健康寿命の延伸に向けた共同研究にも取り組む。

 大阪市で行われた調印式で、日生の矢部剛取締役常務執行役員は「生保は疾病に関するデータを持っておらず、連携は極めて有用だ」と意義を強調した。