【生活ビジネス】自販機とアプリ連携で社員の健康増進

2017.2.27 05:00

「グリーンプラス」を導入した自動販売機で、スマホを手に飲料を購入する会社員=東京都内
「グリーンプラス」を導入した自動販売機で、スマホを手に飲料を購入する会社員=東京都内【拡大】

 サントリー食品インターナショナルは、同社の飲料の自動販売機を置いている企業で専用のスマートフォンアプリと自販機を連動させ、社員の健康増進に役立ててもらうサービス「グリーンプラス」を展開している。

 毎日歩くなど健康的な生活をするとポイントがたまり、自販機でサントリーの特定保健用食品(トクホ)飲料に交換できる。社員の健康に経営者が責任を持つ「健康経営」に関心が高まる中で「多くの企業に自販機を設置し、トクホ飲料のラインアップが多い当社として貢献したいと考えた」と、システムを開発したサントリービバレッジソリューションの岡本宏之事業開発部課長は狙いを説明する。

 アプリをダウンロードすると、歩いた歩数をスマホが感知。健康増進に効果があるとされる1週間の目標歩数(男性約6万4000歩、女性約5万8000歩)を達成すると5ポイントたまる。また、対象の自販機でトクホ飲料を1本買うと5ポイント、それ以外の商品なら1ポイントが付く。

 1ポイントを1円としてトクホ飲料に交換できる。自販機の商品の価格は設置企業によって違う場合があるが、190ポイントためれば190円の商品を1本飲める。

 専門メーカーが開発した近距離通信用の無線機器を自販機に組み込む。昨年夏にIT大手のSCSKに先行導入。トクホをよく飲む人ほど、日常的に多く歩いている傾向がうかがえた。

 順次、導入企業を拡大し、1月末時点で首都圏中心に約80社の約1000台にシステムを導入。「一日中デスクワークをしている本社の管理部門の社員に、もっと歩いてもらおうと考えている企業は多い」と岡本さんは話す。さらに、全国各地の中核的な企業にも売り込みを強めていく方針だ。

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