
マニラにお目見えしたB級グルメを出す屋台風店舗を集めたフードコート「横丁」=2月8日(共同)【拡大】
フィリピンの首都マニラのビルに、フロア全体に日本料理店だけが軒を連ねるフードコートがお目見えした。日本料理といっても、肩肘張らない庶民の味「B級グルメ」が中心だ。1兆円規模ともいわれるフィリピンの外食市場。ターゲットは都市部で急増する中間層の胃袋だ。
観光名所としても知られるバクララン教会の近く。下町の風情が残る一角のビル4階に2月1日、フードコート「横丁」がオープンした。約800平方メートルのフロアに10軒ほどの屋台風の店舗が並び、赤ちょうちんや古めかしいデザインのビールのポスターが日本をほうふつとさせる。
運営するのは、日本の飲食店の海外進出を支援するジャパンフード千鳥(本社・東京都)。豊山佳凡社長は「気軽に日本の食を楽しんでもらい、ビジネスチャンスにつなげたい」と話す。
仙台市の「肉のいとう」や埼玉県幸手市のラーメン店「来集軒」のほか、北海道・帯広名物の豚丼店などが出店。たこ焼きや焼きそば、とんかつを出す店もあり、日本酒も提供している。