ドコモ、自動車分野に本格参入 7月、社内に新組織

産経新聞のインタビューに応じるNTTドコモの吉沢和弘社長(桐原正道撮影)
産経新聞のインタビューに応じるNTTドコモの吉沢和弘社長(桐原正道撮影)【拡大】

 NTTドコモの吉沢和弘社長は11日、産経新聞のインタビューに応じ、高速・低遅延などが特徴の第5世代移動通信方式(5G)を活用し、自動車分野に本格参入する意向を明らかにした。車両をインターネットに接続してさまざまなサービスを提供する「コネクテッドカー(つながる車)」の推進組織を7月、社内に設置。従来の携帯電話のビジネスだけでは今後、大きな成長が見込めないため、新しい事業分野を積極的に開拓する方針だ。

 吉沢社長は、「新しいことに挑戦するため、リソース(経営資源)を集中する」と強調。中期経営計画「beyond宣言」で掲げた9分野のうち、4、5分野で「推進室」のような組織をつくる。コネクテッドカーのほか、ITを使った金融サービス「フィンテック」、スポーツ観戦やコンサート鑑賞の次世代型ライブ体験などが対象だ。

 コネクテッドカーについては、車内に情報や娯楽を届けるほか、ネットを使って車両を管理するシステムを検討。また、「運転を支援する技術を確立していく」と述べ、5Gを使った将来の自動運転に意欲を見せた。NTTグループはトヨタ自動車とコネクテッドカー分野で提携している。

 スマートフォン料金では今月下旬、無料通話を家族内に限定し、基本料を月980円に抑えた「シンプルプラン」を導入する。吉沢社長は、「今秋までに数百億円規模の還元策を打ち出す」と追加値下げ方針を強調。対象は今後決めるが、高齢者や長期利用者らが候補になっているという。

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