
「疲れたときだけではなく、運動や仕事の前にも飲んでほしい」と話す佐藤製薬の川庄尚さん【拡大】
佐藤製薬(東京)の「ユンケル黄帝液(こうていえき)」が1967年の発売から50年のロングセラーを続けている。滋養強壮に効果があるとされる計7種類の動物性、植物性の生薬を配合。希望小売価格は30ミリリットル入り864円で、2016年度は年間約1700万本以上を販売している。
発売当時は高度成長期で「長時間働くことによる肉体の疲れ」に対応したドリンクタイプの商品需要が高く、従来あった錠剤タイプを基に新商品の開発を進めた。
他社も同種の商品を発売していたが、ビタミンのみを配合した製品が多かった。ユンケル黄帝液は、肉体疲労時や病中病後の栄養補給を考慮し、ニンジンなどの生薬を配合した。「ユンケル」シリーズの企画を担当する佐藤製薬の川庄尚さんは「血液の循環を良くして体の疲労物質を取り除き、酸素をめぐらせる効果を持つ生薬を選んだ」と振り返る。飲みやすさを考えつつ、効き目を実感できるようトウガラシのエキスも入れてピリッと辛い味わいに工夫したという。
当初の価格は500円。商品を置く薬局では「こんな高いものは売れない」と厳しい声が上がったが、その後、じわじわと人気が広がった。
現在「ユンケル」シリーズは、用途などに合わせて30種類以上を展開。15年に「プレミアム」を企画、発売した。川庄さんは「ストレスや睡眠不足など現代の疲れの原因に合わせて、新たに5種類の生薬を配合。よりすっきりとした味に仕上げた」と話している。