
国内発売する腕時計型の活動量計をアピールするノキア日本法人の守屋文彦統括責任者(左)=21日、東京都渋谷区【拡大】
フィンランドの通信機器大手ノキアは、日本のデジタルヘルスケア市場に参入する。スマートフォンと連携する腕時計型の活動量計や体重計などを順次、発売する。
一般消費者向けの市場としては、2008年11月に携帯電話端末の販売を終了して以来、約8年7カ月ぶりとなる。ノキア日本法人は「IoT化が進んだ国の一つ」として、デジタルヘルスケアの普及に期待している。
ノキアは16年4月に仏ウィジングズの買収を発表。海外で販売中の活動量計「GO(ゴー)」「Steel(スチール)」や、体重計「Body(ボディー)」などを自社ブランドに移行し、投入する。
これらの機器は、スマホ向けアプリ「Nokia Health Mate(ノキア ヘルス メイト)」と連携。消費カロリーや歩数、心拍数などのデータを集計し、睡眠や体重増などの改善に役立てる。医療関係者の協力で開発したコンテンツやアドバイスが配信されるプログラムもある。
ノキアは、国内通信大手3社にモバイルネットワーク向け無線機を提供するほか、次世代通信規格「5G」に関する技術検証実験などを行っている。
また、慢性病の予防を目的とした製品開発に努めており、海外の大学・研究機関と協力している。