
プレイステーション4向けゲーム「ドラゴンクエスト11過ぎ去りし時を求めて」の画面【拡大】
開発に携わってきたゲームデザイナーの堀井雄二氏は基本姿勢について「説明書を読まなくても遊べる『わかりやすさ』にこだわってきた」と強調する。第11作でも「こうげき」「じゅもん」といった主人公の行動を決める選択肢の表示は従来通り平仮名。現在のゲーム機の性能では漢字での表示も容易だが、「直感的にわかるように」(堀井氏)というこだわりからだ。
ゲームソフトは、一般的に100万本でヒットといわれるが、スクウェア・エニックスは「400万本は売りたい」(三宅有執行役員)と期待する。400万本はシリーズ3作目以降、毎回達成している水準で、大きく上回るというのが業界の見立てだ。
PS4を販売するソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の盛田厚取締役は、「幅広い世代に人気で、親子が一緒に楽しめるゲーム。『ドラクエをやるために買う』と、ゲーム機の普及にもつながると期待している」と話している。
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■ドラゴンクエスト
「ドラクエ」の略称で親しまれているロールプレーイングゲーム。主人公がモンスターと戦いながら成長し、平和を取り戻すストーリー。昭和61年に第1作が発売され、シリーズ10作品と派生作品の累計販売本数は7100万本以上。シナリオをゲームデザイナーの堀井雄二氏、キャラクターデザインを漫画家の鳥山明氏、音楽を作曲家のすぎやまこういち氏が担当している。