10月の経営統合を目指していたふくおかフィナンシャルグループ(FFG)と長崎県地盤の十八銀行は21日、統合時期の再延期に向けて協議していることを正式発表した。来週前半にも再延期を決定する。公正取引委員会の統合審査が難航していることが原因。十八銀の幹部は、今後も公取委の理解を得られない場合は「統合の断念もあり得る」との認識を示した。
FFGと十八銀は統合後、FFG傘下の親和銀行(長崎県佐世保市)と十八銀を合併させる計画で、同一県内の有力地銀同士の合従連衡になるとして注目されていた。統合が破談となれば、他の地銀の再編戦略にも影響を及ぼしそうだ。