【Bizクリニック】閑散期なくすスポーツツーリズム (1/2ページ)

 ■JWEL代表取締役・五味隆介

 観光による地域活性化で最も大切なことは繁忙期と閑散期の波をできるだけ平坦(へいたん)にし、季節に関係なく消費者を増やすことだ。閑散期をなくす有効な施策にスポーツツーリズムがある。

 7月上旬から真夏日や猛暑日が各地で観測され、今年の夏も暑くなりそうだ。観光地では夏を迎え、一年で最も忙しい時期に入る。花火、祭り、海、山と観光客でごった返す。官公庁や企業では、長期休暇をスライドさせることにより、帰省ラッシュなどの集中を避ける取り組みも行われているが、実情はそれほど変わっていない。

 筆者が観光振興をお手伝いしている伊豆半島の静岡県伊東市では8月10日の祭り、花火大会をピークに夏休み期間中、たくさんの観光客が押し寄せる。どこに行っても人、人、人。幹線道路は大渋滞で、東京に帰るのに8時間かかったこともある。

 それが9月に入ると、いつもの街に戻る。海の家はなくなり、観光客は一気に減る。観光客に対して商売をする人たちは、店を休みにしてしまうところもある。8月と様変わりし、活気に乏しい街並みになってしまうのだ。

 ところが最近、伊豆半島を車で走っていると、サイクリングを楽しむ観光客とよくすれ違う。伊豆半島東海岸を走る国道135号は、海と山の絶景が続く。サイクリングは移動そのものがレジャーであり、景色を楽しみ、その過程で諸所に立ち寄る。伊豆半島でサイクリングを楽しむ人は、一年を通じてあまり変動がなく、よく見かける。

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