心の不調、ITで「見える化」 ウェブ日報で仕事継続支援 (1/3ページ)

SPIS(エスピス)の入力画面を見せる浦田梨佐さん=大阪市
SPIS(エスピス)の入力画面を見せる浦田梨佐さん=大阪市【拡大】

 職場はもちろん本人もかなり悪化するまで気付きにくい精神の疾患や不調をいち早く見つけるのに役立つIT活用のソフトが、精神障害者の就労支援策として成果を上げつつある。将来は職場でのメンタル不調の発生予防に活用できる可能性もあるとして精神科医らが関心を寄せている。

 ソフトの名称は「SPIS(エスピス)」。大阪市のソフト会社、奥進システム(奥脇学社長)が2012年に開発したウェブ日報システムだ。

 ◆先手対応が可能に

 本人が設定する「朝までぐっすり眠れた」「ミスがないか確認できた」といった体調や仕事面の項目について、「良い」から「悪い」まで1~4点で自己評価した結果を画面に入力。自由記載のコメント欄もある。勤務先の担当者(上司)と、臨床心理士など外部の支援者の3者でこの情報を共有し、上司、支援者もコメントを記入できる。

 奥脇社長は障害者雇用に力を入れてきたが、精神疾患がある人を雇った際「好不調の差が大きく、突然体調を崩すように感じた」。業務日報に「体調」欄を設け記入を促したところ、ある社員の場合、突然に見えた体調悪化の少し前から頭痛などが始まることが分かり、仕事の調整など先手の対応が可能になった。「他社でもこれを使えれば、精神障害者の退職を減らせるのでは」と製品化したのがエスピスだ。

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