
レインボーフィールドのプレカット生産ライン=佐賀県唐津市【拡大】
ポラスグループのポラテック(埼玉県越谷市)は、木材プレカット事業を強化する。佐賀県で建設を進めていた新工場「レインボーフィールド」(佐賀県唐津市)の稼働を開始したほか、静岡県富士市の工場では2018年に月産能力を、現在比で1.5倍の9万9000平方メートルまで拡大する計画だ。あらかじめ加工されたプレカット木材は、建築現場での人手不足に伴って需要が高まっており、ポラテックでは増産によって対応する。
レインボーフィールドはポラテックとして5カ所目の工場で、20億円を投じて完成させた。営業エリアは福岡、熊本、佐賀、長崎、大分の九州各県と山口県で地震や豪雨などの災害復興に貢献する。月産能力は3万3000平方メートルで年間約3500棟分の加工を計画している。
今回の稼働によって全工場の月産能力は54万7800平方メートルになった。また、レインボーフィールドでは今後も生産能力を強化するほか、富士市の工場に加え主力の坂東工場(茨城県坂東市)でもリニューアルによる増産を視野に入れている。
ポラテックの中内晃次郎社長は「これからは物流費の高騰にも対応し、手薄なエリアにいかに供給していくかという観点から順次投資を行っていく」という考えを示しており、プレカット最大手として、さらなるシェア拡大を進めていく。