AIがお薦め商品を紹介 ワインや衣類…導入企業相次ぐ

ユニクロが試験運用するAIのコンシェルジュ「UNIQLOIQ」
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 人工知能(AI)を活用してチャット形式で商品を案内するサービスを企業が相次いで導入している。AIが顧客の好みや要望に応じて的確に提案することで、商品選びに役立ててもらうのが狙いだ。

 キリン傘下のメルシャンは14日、「オフィシャルアシスタント おしえて!みのりさん」のサービスをサイトで開始した。みのりさん扮(ふん)するAIが、予算やワインの産地などの好みを画面上で質問し、消費者が回答すれば、お薦めのワインを提案してくれる。そこからオンラインショップで購入することも可能だ。

 担当者は「ワインに詳しくない顧客にも、ワインに親しんでもらうきっかけになれば」と市場の活性化に期待する。

 カジュアル衣料品店ユニクロは20日から、AIのコンシェルジュ「UNIQLO IQ」を、一部顧客を対象に試験運用する。スマートフォンのアプリでコーディネートを紹介するほか、欲しい商品を入力すれば、位置情報から近隣店舗の在庫状況を教えてくれる。店舗で扱う商品数が増加していることから、AIを駆使して顧客に商品情報を確実に伝え、消費喚起につなげる。

 来年春の本格導入を目指しており、「新しい買い物体験を楽しんでほしい」(ユニクロの担当者)とPRしている。