介護食品、食べやすく手軽に栄養摂取 おいしさや販売方法に工夫 (1/2ページ)

イトーヨーカドー大井町店の介護食品売り場=東京都品川区
イトーヨーカドー大井町店の介護食品売り場=東京都品川区【拡大】

 食べ物をかんで、のみ込むのが難しい高齢者にもやわらかくて手軽に栄養を摂取できる介護食品が登場している。メーカーは「必要な栄養素をおいしくとりたい」という顧客の意向を踏まえた商品を開発。スーパーは販売方法を工夫、顧客にアピールしている。

 大手スーパー、イトーヨーカドー大井町店(東京)にある介護用品売り場で9月下旬、車いすで訪れた高齢の女性が店員と言葉を交わしながら商品を選んでいた。親子丼や肉じゃが、ゼリーといった約300種類の介護食品が並ぶ。同スーパーを傘下に持つセブン&アイ・ホールディングスによると、全国約180店舗のうち約105店で介護関連の売り場を設けている。

 肉じゃが、すき焼きといったレトルト食品のほか、歯がない人でも舌と上顎でつぶして食べられるサバのみそ煮などの冷凍食品が人気だ。

 以前は食べやすさの度合いに応じて国が示した区分ごとに介護食品を並べていた。ただ、「メニューで食べたいものを選びたい」といった声を受けて、和食や洋食など種類ごとに分けた。売上高は前年同期と比べて約20%増で伸びている。

 キユーピーは、約20年前からレトルトの介護食品を発売。現在は「やさしい献立」シリーズとして展開している。ベビーフードを介護食にしているという顧客の声を踏まえ、乳幼児向け商品の技術を生かして開発した。現在は「歯茎でつぶせる」「舌でつぶせる」といった種類に分けて全54品、「牛ごぼうしぐれ煮」「かれいと大根の煮もの」などをそろえている。

在宅介護が増える中、栄養面でサポートを