
大フクロウの中心に不苦労御柱があり、願いを込めながら叩くと、ご利益があるという【拡大】
西洋で知恵・賢者の象徴として愛されるふくろうを祀(まつ)った神社が、茨城県と栃木県の県境、鷲子山山頂にある。鎮座1210年を迎えた鷲子山上神社(とりのこさんしょうじんじゃ)だ。
大鳥居と本殿の真ん中を両県の境界が通り、大鳥居前には、向かって右が茨城、左が栃木という「県境表示」がある。
さて、本題のふくろうだ。御祭神は鳥の神様、天日鷲命(あめのひわしのみこと)。近年は「不苦労」の文字をあて、ふくろうを大神様の使い、幸福を呼ぶ鳥として祀っている。長倉樹宮司によると、ふくろうをモチーフにしたのは、ハリー・ポッターや北海道のシマフクロウ人気がきっかけとか。
「ふくろう神社」の名に違わず、境内は地上7メートルの大フクロウはじめ、水かけふくろう、ふくろうの石段、九星ふくろう、十干十二支ふくろうとまさにふくろう尽くしだ。
まだある。置物約3000点が飾られたふくろうの部屋、約100体のふくろうが迎える福ふくろうロード、喫茶ではふくろうにちなんだ食事。とても書ききれない。