□シークエンス取締役 LOGOSインテリジェンスフェロー・木村和史
韓国では国内の射倖産業を統合的、包括的に監督する政府機関である射倖産業統合監督委員会(NGCC)が設立された日にちなんで、毎年9月17日を『賭博中毒追放の日』と定め、賭博中毒の弊害と副作用を多くの国民に理解させ、賭博中毒問題を解消させるための記念式典などの催しが行われている。また、この日を含む週を「賭博問題認識週間」に指定し、NGCCの管轄下で、実務などを主管する韓国賭博問題管理センター傘下の地域センターなどで多様なキャンペーンやフォーラムが開催される。
今年は9月17日が休日であったため、15日に記念式典などの行事を実施。記念式典はソウル特別市瑞草区良才洞の「エルタワー」で催され、NGCC発足10周年となる今年は、その記念イベントもあわせて執り行われた。
11日からは「賭博問題認識週間」として各種キャンペーンを展開。さらに、このスペシャル週間に先駆けて、ソウルでは6~13日までソウル駅前の「ソウル路7017」という空中公園で、賭博問題管理センター主催のもと、全国から公募した賭博中毒関連絵画や作文など受賞作品の展示会が行われた。なおNGCCが対象としている賭博は、競輪、競馬、競艇、カジノ業、体育振興投票券(スポーツくじ)、宝くじ(ロト)、その他となっており、韓国国民が日常で体験できる賭博ということになる。