2010.7.7 21:40
けいこ総見のテレビ中継の模様=両国国技館【拡大】
NHKが大相撲名古屋場所(11日初日)の中継中止を決めたことで、放送業界に激震が走っている。次の秋場所も中継中止の危機をはらむ中、莫大な放映権料、代替番組や視聴率など、いったい“テレビ桟敷”は、どうなるのか。
中止の“決まり手”
NHKは7日、名古屋場所の生中継中止を発表した6日午後4時半から午後10時までに、視聴者から約1200件の意見が寄せられ、中継を求める声が約500件、中継すべきでないという意見の約200件を上回った、と発表した。
福地茂雄会長(76)が中止を決断したた大きな理由の一つは、6月14日から今月5日までに寄せられた意見約1万2600件のうち中継反対が68%と圧倒的多数だったことによるが、中止を決めたとたん、中継を求める声が逆転するとは、何とも皮肉。作家の麻生千晶氏は手厳しく指摘する。
「NHKが中継の中止を決めたのは、受信料の不払いが再燃するのがこわいから。一連の賭博問題で、受信料がみすみす暴力団に流れているというイメージが視聴者の間でできてしまったというのは大きい」
NHKは2004年に職員の不祥事が相次いで発覚し、受信料の不払いが急増した苦い経験もある。「一連の賭博問題の解決への道のりは遠いと思う。暴力団とのつながりだって、NHKはずっと見て見ぬふりしていたはず。相撲協会サイドと『次の場所は中継する』という密約を交わしていると思えてならない」と麻生氏。
どうなる放映権料
生中継を中止して午後6時台に幕内の取組をダイジェスト放送することになったが、1場所5億円と推定される放映権料はどうなるのか。