23日終了した大飯原発3、4号機の再稼働に向けたストレステスト(耐性検査)の1次評価。「再稼働の可否判断ではない」とする内閣府原子力安全委員会は安全性の判断そのものは示さず、「1次評価で再稼働は可能」とする政府とのスタンスの差は埋まっていない。一方、国が進める安全基準の見直しでは大飯原発周辺3断層の連動など新たな検討課題も浮上。最新の知見をどこまで反映するのか、「政治判断」の流動的要素になりそうだ。
関電は、大飯3、4号機の1次評価を経済産業省原子力安全・保安院に提出。地震は想定の最大の揺れ(基準地震動)の1・8倍(1260ガル)、津波は想定の4倍(11・4メートル)まで耐えられるとし、保安院は「妥当」と判断した。
安全委は妥当性の確認作業を行ったが、議論はシナリオ想定や計算方法の評価手法の確認にとどまり、安全性に関する本質的議論はされなかった。
安全委の班(まだら)目(め)春樹委員長は「1次評価だけでは不十分。2次評価もやるべきだ」としており、立地自治体の疑問に十分答えられるかは微妙だ。
一方、関電が提出した評価は昨年10月1日時点のもので、それ以降の知見は反映されていない。一つの例が、活断層の連動だ。