ゴルフ場で利用客のキャッシュカードの磁気情報を盗み取って偽造カードを作成し、預金を引き出したとして、警視庁と広島など4県警の合同捜査本部は、窃盗容疑などで、東京都足立区花畑、自称建築作業員、許建威容疑者(39)ら中国人の男3人を逮捕した。同課によると、いずれも容疑を否認している。
許容疑者らは10人程度のグループの一員で、平成24年5~12月に東京や栃木、広島など1都10県のゴルフ場で、255人分のカード情報を読み取る「スキミング」の手口で偽造カードを作成し、約2億円を手に入れていたとみられる。
逮捕容疑は、24年9~12月、神奈川県内のコンビニエンスストアの現金自動預払機(ATM)などで、偽造カードを使って預金計240万円を不正に引き出して盗んだとしている。
許容疑者らはゴルフ場の貴重品用ロッカーに隠しカメラを取り付け、暗証番号を盗撮。利用客がプレー中にロッカーを開け、カードをスキミングしていた。ATMではロッカーと同じ暗証番号を入力していた。