備蓄目安は倍以上「どこに保管」「どう県民に説明」 南海トラフ最終報告に自治体困惑 (1/3ページ)

2013.5.28 23:35

 広い範囲で甚大な被害が予想される南海トラフ巨大地震。地震発生後の3日間、被災地では食料が最大3200万食、飲料水は同4800万リットルが不足すると見込まれ、最終報告では家庭や震災で孤立する可能性のある集落に1週間以上の備蓄が求められた。これまで国が目安としていた3日間の2倍以上に当たる量に、困惑の声も上がる。

 そもそも、1週間分の備蓄とはどれくらいの量なのか。例えば、水。大人は1日に1人当たり2~3リットルが必要とされ、多めにみると21リットルを備蓄しなければならない。これをペットボトルで用意すると、2リットル入り10本、1リットル入り1本が必要になる。

 食料は1人21食分。生活雑貨を扱う東急ハンズ新宿店(東京)の防災用品コーナーには、水や湯を入れるだけで食べられるチャーハン、山菜おこわなどの非常食が並ぶ。発熱剤で温める牛丼やビビンバもあった。パンの缶詰も入れて、1週間分は大きな買い物袋いっぱいになる。

「備蓄、いきなり1週間といわれても理由も分からず…」

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