広い範囲で甚大な被害が予想される南海トラフ巨大地震。地震発生後の3日間、被災地では食料が最大3200万食、飲料水は同4800万リットルが不足すると見込まれ、最終報告では家庭や震災で孤立する可能性のある集落に1週間以上の備蓄が求められた。これまで国が目安としていた3日間の2倍以上に当たる量に、困惑の声も上がる。
そもそも、1週間分の備蓄とはどれくらいの量なのか。例えば、水。大人は1日に1人当たり2~3リットルが必要とされ、多めにみると21リットルを備蓄しなければならない。これをペットボトルで用意すると、2リットル入り10本、1リットル入り1本が必要になる。
食料は1人21食分。生活雑貨を扱う東急ハンズ新宿店(東京)の防災用品コーナーには、水や湯を入れるだけで食べられるチャーハン、山菜おこわなどの非常食が並ぶ。発熱剤で温める牛丼やビビンバもあった。パンの缶詰も入れて、1週間分は大きな買い物袋いっぱいになる。